なんとか僕は、最後の衝撃を右手で支えた。

(ああ、よかった。ぶつからないで。)

僕がそう思っていると下から声が聞こえた。

「あの、大橋君?そろそろどいてくれるとうれしいんだけど。」

中山さんの声が聞こえた。

(あれ?おかしいな?何で下に中山さんが?)

僕は、そう思いながら今の自分の体勢を見てみた。

(えっと……、もしかして僕が中山さんを押し倒している?まさか、そんなことないよな、というかそうなって欲しくない。)

僕は、今この時は、夢であって欲しいと思った。
しかし、僕の鳥肌が夢じゃないという事をいっていた。