手を繋ごう―瞳を開いて私を見て―【完】

頼りないママだって、怒っちゃった?

だったら、ママはもっと貴方に相応しいママに成長するね。

それまで、待っててくれる?

遠いようで近い未来には、一緒にここへ来ようね。

パパとママの3人で、手を繋いで。



「私ね、海都と手を繋ぐの好き」



「繋いでるだろ?」



「そうだけど…これからもずっと、手を繋ごうね?」



「…はいはい;;」



「嫌?」



「別に。嫌だったら繋いでない」



「じゃあ…その大きな瞳を開いて、もう逸らす事なく、私を見ててね」



「約束する」



―――海に映る2人の影が重なった。

私と海都の、誓いのキスで。



        -END-