それから、私は毎朝早起きした。 萩原さんの 「いってらっしゃい!」 が聞きたくて…。 萩原さんは私にだけわかるように手を振ってくれた。 それが嬉しかった。 生活リズムも整ってきて、以前のように寝ぼけるなんてことはなかった。 そんな毎日が続き、もう制服は夏服へと変わっていた。 そして… 私の決断も迫られていた。