この繁華街は、深夜だと言うのに人通りが多い。


酔っ払いのサラリーマン。


ちょっと危ない感じのお兄さん達。


そして若い女の子…


でもみんな化粧が濃くて髪が明るいギャル系…


ちょっと怖い…


そんな私がキョロキョロしながら歩いていると突然男の人に話しかけられたら。


「こんばんは。キミあんまり見ない子だね?キミも野獣のファン?」


野獣?


野獣って何?


「こ…こんばんは。野獣ってなんですか?」


私は、疑問をそのまま男にぶつけた。


男は、一瞬「信じられない」って顔をしたけどすぐに笑顔になった。


「あれ?キミ野獣しらないの?「Beast」の野獣?」


「ビースト?ごめんなさい。私あまりここには来ないので…」