「ホラ、京都駅の近くの国道沿い。 今日だけどうしても人手が足りへんみたいで。 急で悪いねんけど連絡しようにも携帯もつながらへんかって…」 京都駅か…。 「今からだと…」 アタシは厨房の奥に見える掛け時計を見ながら答える。 「うん、 急いだら18時半には着けるんちゃうかな?」 「…そうですね…」 なんか面倒だけど店長が言うには交通費も不足分出すし手当ても少しだけどくれるっていうから。 それならまー、いっかなと行くことにした。