「あ、伊織さん? ちょっとかまへんかな?」 ん? 店長? なんだろう。 なんか失敗したっけ? んー…、 こころあたりないんだけどな。 「なんでしょうか…?」 「今日21時までシフト入ってるやんか?」 店長は壁に貼っているシフト表を眺めながらアタシに確認するように聞く。 「あ…はい」 「悪いねんけど今から堀川支店のほうへヘルプで行ってくれへんかなあ?」 「堀川支店?」