空を見上げたままのコウセイ。 でも その見つめる先にはアタシはいない。 アタシも同じ空を見上げても。 そう、 別々のものを見てる。 決して重なることはない。 アタシ… 好きで背が高いんじゃないもん。 「あはは、 それは言い過ぎちゃうんけ?」 「えーそうか? そしたらオマエ付き合う?」 「無理無理、 あんなでかかったら男の立つ瀬ないわ」 聞きたくもない話。 それならアタシもさっさと教室へ帰ればいいものを。