「別に俺、 付き合ってるつもりないねんけどな。 アイツが俺のことが好きでつきまとってるだけやろ」 そう笑いながら言って彼は空を見上げる。 前にアタシが都合を聞いたときと同じように。 そっかーっていうか。 なんとなくわかってたけどね。 アタシはそんなこと思う。 「ふーん」 「それになにかと都合ええしな。 だいたい俺、 アイツはタイプちゃうねん。 女のクセにでかいし。 横におると邪魔」