恋するカフ・リンクス


電車が行ったところだから退屈。

大きな音とともに背を向けている反対側のホームに電車が入る。


その音に顔をあげる。

風がごおっと吹いて。


そして
地下鉄がまた次の駅へ向かって走り出す…。


アタシは地下鉄から吐き出されたたくさんのひとたちが改札に向かうため階段をのぼってゆく姿をぼんやりと眺める。



その中にひとり。

見覚えのある…。


あれ?
あのひと?