何もしゃべらずぽかんとして彼の顔を見ていると彼もアタシに気がついたようだった。 「昨日の…」 「紫竹さん、 知り合いなんですか?」 女性行員が彼に聞く。 「あ、いや。 ちょっと…」 そう答えながらアタシを見て言った。 「アンタ、 まだ死ぬとか考えてないだろうな?」 は? なにこんなとこでアタシの恥晒してくれてんのよ。