「えー? そんなんしたって無理やと思うけど…」 そんなカッコ悪いことできるわけない。 明日まで待ってくれてもいいのに。 「そんなん俺かて今日金ほしいねんもん」 彼のその言葉にアタシはため息ひとつついた。 「一緒に行くから、 な?」 アタシのため息に気づいたのか、 どうしても今日お金が必要なのか、 彼はそう言った。