「あーアカン、 その日、 先約あんねん」 彼はズボンのポケットに手を突っ込んだまま空を見上げぶっきらぼうに答える。 アタシも同じように空を見る。 青い空。 白い雲。 冬は空気が澄んでるからすごくキレイに見える。 同じ空を見ていても思ってること、 考えてることはきっと違う。 そんなこと想いながら。 そっか。 やっぱダメか。