アタシはそんなぐだぐだと浮かぶ思いを全部ぶちまけるのも面倒で。 「ええやないの。 放っといて! ほんじゃね、 サラリーマン」 そう言って手をひらひら振って彼と別れた。 あーあ、 気分悪い。 嫌な奴と会っちゃったな。 アタシは彼から離れてホームの後ろのほうに移動した。 うー…、 それにしても寒い。 夜になるとホント冷えるなあ。 ここは地下だけど地上にあがればもっと寒いんだろな。 アタシはブレザーのポケットに手を突っ込む。 …ん? なにか当たった?