たぶん、 今日渡せなかったら一生渡せない。 これが最後でもう会わないかもしれないのだから。 「これよかったら…」 アタシは思い切って手に持っていたその小さな赤い袋を彼に差し出す。 「なんだ…?」 お願いだから。 せっかく勇気をもってこうしているんだから。 「なんだ」 とかそんなの。 もう、いちいち聞くな。 早く受け取れっ! 「バレンタインのプレゼントですっ!」