「あーっ! アタシのバスっ!」 三条河原町にはいったところで突然アヤカが大きな声で叫ぶ。 「早くっ! 走ったら間に合うかも!」 アタシは彼女に走るように促す。 「うん、ありがと! また明日!」 「ばいばい!」 アタシは彼女の後姿に向かって手を振る。 ………。 あれ。 ひとりになった途端に。