アタシがいることも忘れてるんじゃないかって感じ。 ただふたりのやりとりをぼんやりと見つめる。 まあ、 石橋さんも別れるって話してるだけでいいからって言ってたから。 そして また少しして聞こえた声。 「なにやってるんだ?」 「あ、紫竹さん? なんでここに?」 石橋さんが嬉しそうに今度は紫竹さんに声をかける。 「だれ?」 不思議そうな顔をしてコウセイは尋ねる。 あ、そっか。 一緒に銀行の窓口にいたときコウセイは紫竹さんが来る前に逃げたんだっけ?