「アタシが彼にこないだ銀行で…って声をかけるから。 そしたらたぶん彼もアタシのこと思い出すやろと思うし?」 「そうですね…」 「アタシが彼氏を逆ナンしたら絶対乗ってくると思うねん。 隣にコハルちゃんがおったとしても…」 そう言って彼女は一瞬アタシを気遣うように見る。 「あ、アタシ大丈夫ですよ? もう彼のことはなんとも思ってないですから…」 そう、 いつの間にか。 あの殴り合いをしたときからなのか。 いつからなのかわからないけれど。