「石橋の… とおりでよかったのか?」 「え?」 石橋さんは先に店に帰り紫竹さんはアタシを地下鉄の階段のところまで送ってくれた。 アタシを送ってくれるって、 そんなのコウセイとのときはもうぜんぜんなかったのに。 送ってくれたからなのか、 それが彼だったからなのか、 なんか嬉しいな。 平日の昼下がりだというのに四条烏丸は相変わらずにぎやかだ。