「聞いてるのか?」 「…うん、 もうおしまいにするから」 「そうか」 それだけ彼は答える。 同時に彼の表情が少しやわらかくやさしいように見えた。 殴り合いの喧嘩したけど終わりにしましょうとは言ってないから。 このままの状態でいたら、 好きとかそういうのなくなったってまた都合のいいように使われるかもしれない。 それならちゃんとケリつけよう。 もう二度と付き合わない。 カフリンクスもあるから。