仕方なくアタシは彼女に言われたように座って紫竹さんが帰るのを待つ。 アタシはカバンからポーチの中にある小さな鏡を取り出して自分の顔を映す。 んー。 マシになったっていうのはただこの顔に見慣れたってだけなのか…。 アタシは鏡に自分を映しながら頬をなでたり髪を整えたり。 天井を見上げてタメイキひとつ。 そしてうつむく。 「どうしたんだ…?」 少しして聞こえた声に顔をあげる。 「あ…」 どきん、と心臓が鳴る。 紫竹さんだ。