それ。 壊れてんじゃないの? 「おかしいなあ…」 そう言いながら何度も開こうとしたり骨の部分を触ったり。 バキッ! 変な音とともに傘が開く。 …と思ったら傘の柄が折れた。 「ぶははは。 変なのー、 紫竹さんカッコ悪―」 彼はタメイキで返事する。 「仕方ない、 駅まで急ぐか…」 そう言って彼は早歩きで店の軒先から出る。