沈黙が。 いたたまれないんですけど。 「アンタって強引なんだな」 席に着きコートを脱ぎながら紫竹さんが言った。 「別に…」 アタシはそっぽを向いて答える。 本当はあのまま大丈夫です、 さよならって別れてもよかったんだけど。 彼がアタシを待っていたことが…。 なぜか。 どうしてだか。 わからないけど。 だから すぐにさよならって言えなかった。 でもそんなことどう説明したらいいのかわからずそれ以上アタシは何も言わなかった。