「お!コハル」 アタシがコウセイのテーブル席に行くと機嫌よく彼は手を挙げて声をかけてきた。 「いらっしゃいませ… っていうかなんでここがわかったん?」 アタシは紫竹さんを気にしながら聞く。 「いつもの店行ったらこっちにいるって聞いたからちょっと顔見に来た」 そんな風に言わないで。 また変に期待してしまうから。