《あとがき・2》


 3日かけて、初めて全部通して読んで見ました。あまりの文才のなさに全身掻き毟りたくなる(笑)。話のはじめの方と中間と辻褄が合ってないような。

 でも、こんなこと自分で書いたのかっていうようなハッとする文章もたまにあったりで、書いたっつーより“書かされた感”満載です。何に書かされたかっていうと、大いなる宇宙の根源からの意志っていうアレね。いや、この後に及んで電波なコメントですね。申し訳ありません。いや、もうわかってらっしゃいますか、そうですか。

 とはいえこんな長い話自分が書けるとは思わなかったし、自分の書いた登場人物にこんな風に思い入れが出来るというのも、初体験でした。シリーズ物を書きたくなる作家の気持ちがほんのりわかったアライでした。

 ほんとはスピンオフ(この長編が『イナフ』のスピンオフなのに)で、“彼”の少年だった頃のイギリス時代のものを書いてたんですが、20000字書いてなんだかつまらなくなって、全部削除しちゃいました。しかも消してもあんまり未練がないっつーね。やはり、中途半端は良くない。断片を思い出しただけでヌケる作品でなければっ!(←そこは譲れないと知る)

 まぁ、あんまりキャラに執着するのもナンですしね。いづれはあの削除された20000字もどこかでなんらかの役には立つんでしょう。どういう形でかはわかりませんけどね。そういえば、高校の時にもまだ「BL」なんていう用語がない時代ですが、B5ルーズリーフで両面びっしり鉛筆で書いた60ページくらいの小説を1編だけ書いた覚えがあります。結局あれも焼いた。15年くらいたってから焼いた(笑)。多分40000字くらい書いたと思います。怖い話ですが、思い出せばあれも実の父親から犯された息子が主人公の恋人だったです。なんなんだこれは。そして鬼畜な先輩がその恋人を脅して奪い取り、最後にその恋人は事故で死ぬ、という…話の筋立ては全く同じじゃないかorz

 ま、金太郎飴作家と呼ばれる所以ですよ。結局。たまには違う話が書きたいと切に願うアライです。ここまでお読み頂き、感謝感激です! ではまた、次作でお会いできたら嬉しいです。私も次作が書けると嬉しいです(笑)。

  2014年5月26日 アライ・エン