僕はテーブルの上で泣き崩れた
平日のカフェは人もまばらで
僕が泣いていることを誰も
見ていないと勝手に決めて
腕の上に顔を伏せて
震える肩を手で隠して
彼に見せられない涙をここで
流しきってしまえばいい
部屋で泣けばいいのに
なんでここで泣いてるんだろう
だってあの部屋には戻れない
今はね
二人で居たのに
ひとりでそこで泣くなんて
いまは…無理だよ…
とりとめもなく頭の中で
思いがはらはらとめぐる
僕が彼と一緒にいるのは
誰のため?
彼のため?
僕のため?
いいや…愚問だね
二人のためだよね
ごめん
早く帰るよ
もう少し待って
どんな気持ちなんだろう
愛する人を残して去っていくのは
いまなにが欲しい?
僕は何をしたらいい?
あなたは何が欲しいの?
ねえ
ねえ…兄貴…



