「言いたくなければ…無理に言うこ
とはないから…自分の中で確認出来
ればそれでいい」
彼が僕に言った
いつものように的を得たアドバイス
でももう遅いんだ
言いたくないことは崩れ去って
確認すべきことは
なんだろう?
僕はバカみたいになにも言えず
なにか言おうと口を半分開けたまま
彼を見つめていた
なにも
ない
自由…だ…
青い空が見える
鳥は…自由だ…
悲しい人を慰める歌を
もう歌わない
もう誰かのそばにいなくていい
悲しい人を慰める歌を
歌わなくて…い…い…
「あはっ…あは…あはははは…」
その時半開きの口をついて出たのは
なぜか笑いだった



