「いま君が苦しんでいるのはどんな
感情だ?…言葉にしてみてくれ…な
るべく…感覚的に…思いついたこと
をそのまま…理論的じゃない方がい
い…感情をイメージして言葉にして
もいい…どうかな?」
軽く目を閉じるように言われ
言われた通りにする
「ソファーに寄りかかって…楽にし
て…」
感情を…言葉に…
「かな…しい…」
「どんな風に…?」
どんな…かなしみ…?
支えが…なくなる…
いや…なくなるんじゃない…
ポキン…と…
「折れる…支えてた木の棒が…ポキ
ンと折れる…みたいに…」
「折れるのが悲しいのか?」
どう…だろう…
「ちがう…かなしくて…折れる…ん
だよ…」
「そうか…」
彼は少し黙った
「折れると…君はどうなるんだ?」
折れる…と…
ああ…ダメだ…
そんなこと…考えたら…
気が遠くなる…
「折れ…たら…もうダメだよ…考え
ただけで…気が…遠くなる…」
「…どんな風に…ダメなんだ?」
彼が畳み掛ける
僕は即座に答えた
「生きていけない」
自分が思うより早く口が動いた
「だって…い…生きてく…意味が…
ない…」



