「…あ…大丈夫…」
「洗っている音はするから操作は出
来たようだとはわかったが…いつに
なっても戻って来ないからまた倒れ
ているかと思ったぞ」
「ごめんなさい…心配かけて…」
「で…なにしてるんだ?」
「回るの見てた…洗濯物」
「変わった趣味だな…」
「趣味…じゃないけど…」
「トリップしそうか?…安くていい
な」
彼が意地悪くニヤッとする
「トリップしません」
口をとんがらせて僕が言い返すと
あきれたように彼も返してくる
「趣味でもないのに見ていられるな
んて…それで十分だろう」
そう言われればそう…かな
まあ…なに言っても変態扱いは
変わらないみたいだ
「ん…そうかも…」
僕が適当に終わらせようとすると
さらに意地悪そうに彼が言う
「思ってもいないくせに」
めんどくさっ!
思わずあきれて噴き出した
「意地悪すぎてる」
「至極私らしいな」
そう言うと彼は僕の肩をつかみ
身体を洗面所の入り口に向けた
「さて…趣味の時間は終わりだ」
彼の目が次のタスクを促す
「ああ…うん…」
僕らはリビングに戻った



