朝食を終え薬を飲まされ
少しだけ悲しみが遠ざかった
安定剤なんだろうか
あまり頭が働かない
彼はノートパソコンを前に
なにかしていた
仕事かなんなのかはわからなかった
雨上がりの湿度の高い蒸し暑さで
彼が空調を入れた
エアコンの音と広がる空気の乾燥が
肌に心地よかった
「着替え…あるのかな…」
僕が彼に聞くと寝室のチェストから
Tシャツとスウェットのズボンを
出してきてくれた
「洗濯機の中に君の服を放り込んで
おいてくれ」
「うん…わかった…洗濯しておくけ
ど…あなたの洗う服も出してもらえ
れば」
「じゃ…頼む」
下着類を無造作に渡されて
彼と自分の服を抱えて洗面所に行く
昨日使ったバスタオルも一緒に
全自動の洗濯機にそれを放り込んだ
投入した洗剤が水に溶けていくのを
ボーッと眺めていた



