「いつも…なに食べてるの?」
この人の日常生活って…想像不能
「朝は毎日自宅の近くのカフェで決
まりきったモーニングだからな…朝
はミルクティーだ…近所ではそこし
かまともな紅茶を出さない…日本の
紅茶は不味いな…ミルクティーと呼
べるようなシロモノがだいたいのカ
フェにないからな」
彼は絶望的だ…と言わんばかりの
呆れた顔をした
「コーヒーが好きなんだと…思って
た」
「嫌いではないが…不味い紅茶を頼
むのが嫌なだけだ…日本はまだコー
ヒーは飲めるものを出す」
「紅茶なんて…缶のミルクティーし
か飲まないな」
「ああ…乳臭い香料ジュースのこと
か…あれは紅茶と思わなければ飲め
ないことはないぞ」
話がどこまでいっても
文句しか出てこないみたいだ
「晩ごはんは?」
「昼は訊かないのか?」
細かいツッコミをもらった
「ああ…そっか…でも昼は職員専用
の食堂があるって…前に聞いたよう
な…」
彼はウッと詰まった
「早くトーストを食べるんだ…冷め
て不味くなる」
「あ…あぁ…そうだね」
バタートーストをほおばった
焼き加減が絶妙だった
「美味しい…」
「そうか…なぜか冷蔵庫にパンが入
っていてな…あいつが買ったらしい
が…」
美味しいと言われて
彼は嬉しそうにニコッとした
いつものようにズルい性格だ



