彼はテーブルの上の封筒を取り 中を開け僕の前に立った 「見たら…いい」 彼は僕に言った 困惑しながら囁かれた言葉には 彼の優しさが溢れていて 僕は泣きそうになった 「写真がある…半月前の写真だ…見 たら安心すると思う」 彼は僕の横に立ちスナップを一枚 僕に差し出した 僕は怖くて震える手で その写真を受け取った 見知らぬ海岸の道に 後ろには青い海と水平線 遠くを見てる眼差し それは まぎれもなく 兄だった 髪が伸びていた とても痩せていた 車椅子に乗っていた だけど… 笑顔だった