「公安でまだ駆け出しの若い頃…私
はある国家的なスパイ活動の情報を
集めていた…前もってその諜報活動
の情報を入手していた我々は密かに
網を張って未然に潜入を阻止できる
はずが防衛ラインを巧みに突破され
た…我々しか知り得ない情報だった
ために内通者の存在が疑われ始めた
そして手引きにはどうやらあの女が
関わっている…金が動いた形跡があ
るという情報もあった…諜報員の潜
伏先を早く割り出す必要がある…同
時に内通者を特定しなければ同じ轍
を踏むことになる…チームは2つに
分かれた…私は女と直接コンタクト
する役を割り振られた…陽動の意味
も込めてだ…内通者に予定外の行動
を取らせれるようなアクシデントを
誘発する…つまりニセの情報を流す
それに対応して関係者が動く…そう
やって内通者をあぶり出すという作
戦だった」
彼の父親は言葉を切り
目を閉じた
これから話すだろうことに
僕はこの人のためらいを感じていた



