数日後

朝から1本の電話が携帯を鳴らした

警察だった

僕のあの事件での証言で

曖昧だったところをもう一度

確認したいということだった

担当が車で迎えに行くから

1~2時間でそちらに着く

所長には連絡済みだというので

僕は急いで出掛ける準備をした



30分ほどすると

車の音がした

所長が僕の部屋に来た

警察の方が迎えにきてるけど?

僕はすぐ行きます…と答え

玄関に向かった

1~2時間って言ってたのに

ずいぶん早い到着だな


小雨がぱらつく中を

スーツ姿の私服刑事のような人が

僕を車に案内してくれた

車の後部座席を開けてくれて

僕は乗り込んで待っていた

刑事のような人が所長になにか

玄関先で二三言話していたが

所長は急に僕の方に向かって

小走りで近づいてきた