雨の中独り 今日という日を迎えた 兄のいなくなったその日を 1年という月日 1年という重さ すべてが灰色になった1年の記憶 その中でひとつだけ 色を持つあの人との再会の映像 だがそのたったひとつの色も 刹那を彩る夕焼けのように 色を変え 闇に飲み込まれていくように 感じた 7月を僕は二度と受け入れられない ように思えた この人生も だが もうそれすらも 僕には許されてはいなかった