「そこに牽制…?」
「そう…ヒットだ」
彼はニヤリと意地悪そうに笑った
「止められたのは閲覧者の履歴の調
査…だってそうだろ…外部の人間は
普通はアクセス出来ないんだからな
できるのは身内だ」
身内って…
「それ…警察?」
「ただの家出が捜査の対象になるな
んて誰も思わなかった…身内はな…
だが君が別件に巻き込まれたことで
状況は変わった…向こうは強権を発
動…だが私はこれを逆手に取れる
秘密の場所を暴露したも同然だろ?
力の有るものは策略に乏しい…ねじ
伏せてくる…下手すると殺されかね
ない危険性もある…だが情報戦とし
たら隙だらけだ」
ウェイターが二杯目のブレンドを
運んできた
「深く静かに潜航する…私の大好き
な秘密の匂いだ…たまらんな…エサ
に釣られた魚の姿を早く拝みたいも
のだが…ここからが魚との駆け引き
だ…ザコじゃない」
彼は楽しげに微笑んだ



