「なんで…なんであの男の組織にい
たの?…どうやって僕を見つけられ
たの?」
彼は一瞬動きを止めた
だが思い直したように僕のとなりに
腰をおろした
「それは…君が回復したあとで説明
するから…その前にエスの禁断症状
を緩和しよう…これを飲め」
「エス…?」
「シャブのことだ…きっと他のも
入れられてるだろうが…」
彼はポケットから錠剤を出した
「抗ウツ剤だ…シャブの治療に使う
ヤツだ」
彼は有無を言わせず僕の口に錠剤を
押し込んだ
「水だ」
コップを手渡される
手が震えて水がこぼれた
彼の手が僕からコップを奪い
替わりに飲ませてくれる
錠剤を飲み下したのを見て
彼はコップをテーブルに置いた
「食事…いつ摂った?」
最後に食べたのはいつだったか?
よく思い出せなかった



