「好きだよ、由奈のこと。」 毎日そう言う彼は、学年でも有名なほど 私を溺愛している。 普通なら、胸がキュンとするのだろうけど、 私はチクリと痛むんだ。 だってさ、この言葉は私が彼を傷つけた証だから。 二年前、あなたの気持ちを踏みにじったことを 嫌でも思い出させられるから。