疲れ切った心





ここに来てからずっと抱っこしたままだったんですけど。



「分かったよ。俺が変わる」


「もし良ければ僕が抱っこしてますよ。冬馬君可愛いし」


「本当!?助かる~。じゃあ30分だけお願いしていい?」


「はい」


「ありがとう~」



疲れた~。



「珠理」


「だって」


「いいんですよ、悠斗先輩。なんだったら花梨ちゃんも預かりますよ」


「花梨、茉美ちゃんといゆ~」



一生懸命茉美ちゃんに向かって手を伸ばす。



「おいで~」



悠斗の手から茉美ちゃんの手へと移った。



「いいのか?」


「はい。こうしてたら家族みたいに見えません?」



軽く笑って見せる茉美ちゃん。



「見える!じゃあよろしくね」



悠斗の腕に自分の腕を巻き付けて厨房へ向かった。