疲れ切った心




我子ながら現実を弁えてるな・・・・。




「ね?弘斗君、悠理と結婚しよー」



「ダメ!弘君は私と結婚するの」



頬を膨らませ、弘斗の腕に絡みついた瀬奈。



瀬奈も弘斗を追っかけて生徒会の書記に入ったらしい。



「子供相手に何言ってんだよ」



「だって、弘君は私のだもん」



「違う!弘斗君は悠理のなの!」



大人相手に喧嘩売ってるよ・・・・。



そんなこと何処で覚えたんだか。



「悠理、いいことを教えてやろう」



悠斗も悠理の視線に腰を落とした。



「悠理は弘斗と結婚するのは法律上無理なんだ」



へ~・・・・



悠斗は法律を知ってたのね。



「悠理、弘斗君と結婚できないの・・・・?」



「そうだよ」



「なんで・・・・?」



「それは・・・・・」



助けろと視線を送って来た。



法律知ってるんじゃなかったのかよ。




「悠理はパパの兄弟と結婚すると、弘斗は警察に逮捕されちゃうの。だから弘斗を困らせちゃ駄目だよ?」



「・・・・・・分かった。弘斗君は瀬奈に譲る」



「そうなのか?」


コソッと耳打ちしてきた。



「そんなわけないでしょ」



嘘だよ。



大体、婚姻届を出した時点で受理されないでしょ。



「でも、弘斗君の一番は悠理だよ?」


「違う!弘君の一番は私なの!」



「当たり前だろ」



「弘君!」



「悠理は俺の中で一番だよ」



「やった~!」



「私は!?」



「二番になるね」



「うっそ~」



瀬奈とは対照的に喜ぶ悠理。