疲れ切った心


「珠理」


「何?」



スーツを選ぶわけでもなく、机の端に軽く座り私を見ていた。



「何であんなこと言ったんだよ」



『私も見てみたいな、悠斗のホスト姿』きっとこのことを言ってるんだと思う。



「悠斗があんなこと言うからでしょ」



私が言っているあんなこととは“俺も見てみたいな、珠理のコスプレ”のことを言っている。



「仕返しかよ」



「まあ、そうなるわね。悠斗は面白がってたかもしれないけどこの格好も結構恥ずかしいんだからね」



水色で丈が太股ぐらいのチャイナ服はもの凄く恥ずかしい。



「・・・見たかったんだよ」


「な、何言ってんのよ」



思いもしない考えに動揺してしまった。



「本当だから」



悠斗の目が真剣だった。



「ごめん。理由が仕返しだけで」



何だか悪い気がして謝った。