私はお父さんの子じゃない。
どうして気が付かなかったのだろう。
考えてみればお父さんに似ている所なんて1つもない。
気が付くと、昔よく遊んだ公園に来ていた。
懐かしいな。
昔結夢と一緒に遊んだな。
ブランコとか、普通公園の方に向かって座るのに、反対に乗ってったっけ。
大きく揺らせば揺らすほど、ここからの景色が綺麗で、遠くに海も見えた。
幼い頃と同じように公園に背を向けて座り、膝に鞄を置いた。
私、太ったな・・・・・。
ブランコがちょっとキツイや。
ギー・・・・・
ギー・・・・・
脚で軽く前後に揺らすと、昔と変わらない鉄が錆びた音がする。
ポツ、ポツ・・・・・
ザー_____
一滴、また一滴と滴が落ちていたのが、直ぐに本降りに変わった。
「・・・っ・・・・っ」
雨が私の中の何かを途切れさせた。
次々に涙が零れていく。
悔しくて、ブランコの鎖をギュッと強く握りしめた。


