疲れ切った心




「会長」



悠斗に言葉を返すよりも猿渡さんに呼ばれた。



「あの・・・、これでいいの?」


「はい!すごく似合ってます!!」


「ありがとう。お世辞でも嬉しいよ」



悠斗には似合ってないって言われたしね・・・



「お世辞じゃないですって」


「それで?私は何をすればいいの?」



猿渡さんの言葉を軽く受け流し、仕事の内容を聞いた。



「お客様を案内して、注文を取り、料理を運ぶだけです」



意外と簡単なのね。



「あ、後笑顔も忘れないで下さいね」



笑顔か・・・



それなら毎日やってるからこれも簡単だね。



「あ、悠斗はどっか遊びに行っててもいいよ?」


「俺もいる」



何でだろう・・・



「じゃあ椅子一つ用意しますね」



悠斗に笑いかけ椅子を一つ取りに行った。



我儘なんだから。



猿渡さんを困らせて。