疲れ切った心


「まずはA組からな」


「ちょっと待って」



手を握っていたため、私が止まると悠斗も自然と止まった。



「何だよ」


「何でA組からなの?」



渡り廊下からここまで来るならD組側の階段の方が近かったのにわざわざA組側の階段から上ってきた。



「C組はD組の隣だろ?何か嫌な予感がするんだよ」



私だってA組に入ったら嫌な予感がするわよ・・・



「悠斗のクラスは何するの?」


「ホストクラブ?だった気がする」



ホストって・・・



ウチのクラスと同じで恥ずかしい格好するんだね・・・



「女子は何するの?」


「男装が似合う奴はホスト。似合わない奴はウェイター」



私だったらウェイター決定だね・・・



「悠斗は行かなくていいの?」


「俺は客引き」



やってないじゃん!!



「ほら、行くぞ」



再び引っ張られ、A組に入れられた。



「いらっしゃいませ。何名様ですか?」



ナース姿をした桐谷さんがやってきた。



「2人」


「こちらの席へどうぞ」



悠斗から返ってきたことが嬉しかったのか、さっきよりも満面な笑顔で席まで誘導してくれた。



「メニューが決まりましたらお呼び下さい」



メニュー表を置いて走って入口の方に走って行った。



何か忙しそうだな・・・



嫌な予感が当たりませんように!!