疲れ切った心



珠理Side



「悠斗~、ウチのクラス来て~」



生徒会室から出て出店しているクラスの廊下まで来るとやっぱり悠斗の周りには女の子が集まってくる。



「きゃっ」



いった~



女の子たちの体当たりで尻餅をついてしまった。



ったく、ぶつかったんだから謝りなさいよね!!



立ち上がりスカートを叩いてゴミを落とす。



この輪の近くに居ても怪我しそう・・・



別にいいよね?ちょっと離れてても。



どっかに行くわけじゃないし。



安全な場所に移動し悠斗に目をやった。



暑苦しそ・・・・



パチ



悠斗を見ていると目があった。



何か悠斗の目が“さっき言ったこと忘れてねぇだろ?”って言われてる気がするんですけど・・・



バラされても困るしやるか・・・



と言ってもどうすれば・・・・・・よし、決めた。



少し考えてから悠斗を見た。



「悠斗に触らないで」



悠斗を中心とする輪に向かって叫んだ。



「はぁ!?・・・・・・って会長!?」



悠斗の周りに居た女の子たちの視線が一斉に私に向けられた。



と同時に窮屈(きゅうくつ)だった輪に隙間が出来た。



その隙に悠斗の所まで走り抱きついた。



「悠斗は私の物なの」



そう呟きながら隙間が出来ないぐらいに強く抱きついた。



「会長と悠斗君じゃあ似合いすぎだもんね・・・」

「私、会長に勝つ自信無いや・・・」



色々なことを言いながら女の子の集団が去って行った。



「何処が似合いすぎるのよ・・・」



ボソッ、と言ってから悠斗から離れた。



あ~あ・・・



明日から独占欲が強い女って噂がたちそう。



「見た目じゃない?」



聞こえてたのかよ。



悠斗にも聞こえない大きさで言ったつもりだったんだけど。