土方Side

俺はただただ苛立っていた。
理由はわかっている。

幹部達と仲良くしていた真琴だった。
今日は真琴の歓迎会だ。

真琴に皆が絡むことなぞ当たり前だとわかっている。
そんな時、馬鹿共が真琴に酒を飲ませた。

真琴が急に色っぽくなる。

いらいらいらいら。
俺の胸のむかむかするものが余計に増える。
酔っているから仕方がないだろう。

だがなぜだ。
なぜこんなに苛立つのだと自分に疑問を持った。


…まるで真琴を好きになってるみたいじゃねぇか。

なんて一瞬考えるが、その考えはすぐに捨てる。
俺はこの組のために動くと決めたのに、なに考えてやがるんだよ!

と、心の中で自分自身を叱った。