私は土方さんと同室になった。

女だからって事で一人部屋の予定だったんだけど、空室がなくて…。
まぁ、ただの小姓兼隊士が一人部屋だったら隊士の不満が募るだろうから良かったと思う。

今日も私の1日は朝ご飯の準備から始まる。

「いつもすまないねぇ。」

と源さん。
料理担当は斎藤さんと源さんの三人だ。
私がくるまでは二人以外は当番だったが、使い物にならなかった。
そのため、それをすべて掃除当番に回した。
おかげで汚く、不衛生だった屯所は、日々清潔さを保っている。

総司も含め隊士が病気にならぬよう、いつも食事と衛生面には気を配っていた。

それから手洗いうがいを習慣にした。
労咳は伝染病だから。

ちなみに始めはただの隊士が命令するなと他の隊士達が文句を言っていた。

しかし毎日今までとは違う美味しいバランスのとれた食事を準備したり、平助より強く、総司や新八と互角に戦う真琴を見て、隊士達は次第に慕うようになった。

隊士達は皆、若くして家を離れた者が多い。
なので真琴の存在はそんな隊士達にとって母親のような存在である。

女とはバレてはいないが、母さんと呼ばれることもあるほどだ。