「お前、女か?」
「あれ、言ってませんでしたっけ?」
本当は言ってないよ~。
「聞いてねぇ!それに…」
「女子禁制でしょ?
もちろん男のふりをしますよ。」
「だがおなごの君に剣を振らせてもよいか…?
武士に二言はない。
だが怪我などさせてしまったら…」
これは近藤さん。
優しいなぁ。
「大丈夫ですよ。
自分の身は自分で守ります。
もし怪我をしても大丈夫です。」
そう。
私はなぜか昔から怪我が直りやすい体質なのだ。
だがこの時代にはピッタリの体だ。
「土方さんの小姓でも山崎さんの監察官の仕事でも女中の仕事でもなんでも手伝います。
だから隊士にしてください!!」
「…わかった。
これから頼むよ、真琴くん。」
と、微笑む近藤さん。
「ありがとうございます!」
「局長が許可したんだから仕方がねぇ。
お前はまず毎日食事を作る事と俺の小姓な。
所属する所は後にだ。」
「はい!」
認めてもらえるよう頑張ろう…!