──── 次の日。 昨日の土砂降りが嘘だったような、雲一つない晴天。 いつもより5分程早く準備が終わり、家を出て学校に向かった。 道には大きな水溜まりがいくつもあって歩きづらい。 教室に着くと、自分の席に座ってなんとなく数学のノートを広げてみる。 周りよりかなり出遅れているのはわかっているけれど、そろそろ進路を本気で考えてみよう、とやっと思えた。