みんな、自分よりも幸せで楽しい毎日を送っているのかと思ってた。 達也と別れたあと、自分を世界で一番可哀想なオンナだと思って悲劇のヒロインぶっていたあたし。 だけど、あたしだけじゃない。 人を好きになったり、恋をするのって一筋縄ではいかない。 みんなあたしと同じように、もがき苦しんでいる……。 だけど、みんな、それでも前に進もうとしてるんだ。 一歩ずつ、自分のペースで。 「あたしも山城君を見習わなきゃね」 「え?」 そう言うと、山城君は不思議そうに首を傾げた。