すると、一瞬体がふわりと温かい何かに包み込まれた。 「カレーライス美味しかったよ。ありがとう」 「お兄さん……」 「それと、僕は君を恨んだことなんて一度もない。助けたことを後悔したこともないよ。だから、生きて……」 上手に歩かなくてもいいから。 一歩ずつ、君らしく。 君のペースで。 今、この瞬間を大切にして……――。